布団

あたたかい。

不思議な力を感じるほどに吸い寄せられる。そして出られない。毎日毎日グズグズと篭ってしまう。出ようともがく、いつも足掻く、それでも結局力尽きてそこに再び落ちてしまう。どうしても抜け出せない。

まるで天国だ。一生のかなりの時間をここで過ごす。心地が良い。すぐにでも夢に連れていかれそうだ。やさしくて、いつだって変わらずここにいてくれる。

まるで恋人のようだ。包容力があって誰より私の悩みを聞いて、私を理解している。寄り添ってくれる。いい天気の日の夜はお日様の匂いがするし、寒い日は温めてくれる。

ともかく私は君がとても好きなのだ。ずっといたいくらい。一生をここで過ごしても良いくらい好きだ。まあもちろん、誰しも朝目覚めて君と過ごす時間が好きだろうけど。

でも君はよく邪魔をする。仕事や、やらなければいけないことがある時、決まって君は私を呼んで無駄に時間を過ごさせる。気がついた時には遅くて、時間だけが過ぎ去って仕事は全く片付いていない。最悪朝だってこともある。

それでも憎めないし、嫌いになれない。君がそこにいる限りやっぱり求めちゃうんだ。本当に好きだね。

引越しの時も一緒に来て、この新しい家でも私を癒してくれるんだと思うと嬉しい。二人で夢を語って明日に期待しよう。幼い時からよくやってることだ。君と語る夢は楽しみだよ。

今は毎日家にいるしいつも君に頼ってばかりだ。泣いてる時も1人になりたい時も、何もかも忘れたい時も疲れた時も、君に頼ってしまう。ごめんね。あまり甘えてはいけないよね。

わかっているんだけど、上手くいかない。

でも今はやっぱりもう少しだけ。

君と話していたい。