危うい

「君って危ういよね」

今日そう言われた。私のことを気に入ってくれて可愛いって言ってくれる優しい人だけれど、私の目をまっすぐ見据えてそう言った。そしてこう続けた。

「君っていつか死んじゃいそう…というかなんだかどこかへ行っちゃいそうな消えちゃうんじゃないかって気になるよ…。」

それの意味は全然分からなかった。死んじゃいそうって言われても自分に自殺願望なんて今はないし、消えちゃうって言われても消えるなんてありえないし、イマイチ分からない。でも実際に運はなくて、車に轢かれたりなんだかんだあるけれど、そういう意味かしら?

まあ、死んでもいいかななんて思ったりもする。何かしたいこともないし、目標もない。私には今守るものもないし、大切なものもない。死んだって困らない。それはそれで万歳かもしれない。それが正しいのかも、なんて考える。

もうすぐ夏だから、夏の香りのせいかも。夏は私をおかしくするから。もう消えてしまったもいいかななんて気にさせるだけだろうか。今日人肌に触れて、「人って温かいんだなあ」と思った。私は人って冷たいと思っていたみたいで、その温かさと心臓の打つ音に少しときめいた。抱きしめられると安心した。こんなの知らない。私は人の優しさなんて知らない。優しい人を正しく捉えられない。みんなひどい人に見える。自分の生きる意味はなんだろうと考えても答えは出ない。私は生きることをやめない。危うい とは何なのか。分からない。