終わりへ

こんなふうに寂しくて星の光が恋しい夜は、生きていることが素敵だと実感します。

私は誰かのせいにして生きるのが得意ですから、それらと向き合ってこの不幸は自分のものだと感じる時に心が休まるのです。他人に責任を押し付けるのは苦しく、心が緊張しますから自分の非を認めると心がほぐれて優しい気持ちになれるのです。

私は色々な欲求があるけれど全部叶わないことを知っています。私の夢がもう叶わないことも、幸福になれないことも知っています。それでもなお生きているのは、生きることが好きだから。悲しい悲しい現実という世界の果てで見る夢は虚しさがあって美しく生きていることが辛いことが面白く嬉しくてたまらないのです。寂しい音楽に載せて自分の人生をモノクロに語れたらなんて素敵でしょう。終わってしまった私の世界を上演してみせてみたいです。きっととても面白いコメディに仕上げて見せます。誰もが笑ってそしていつか忘れるそんな物語にしましょう。私は忘れられる価値のある人間だと思っていますから、覚えてもらっては困るのです。何も出来ないなんの取り柄もない私の密かな願いは忘れられることなのです。この世界からいつか、消えてしまうのが正しいと知っていますから。儚いものは美しいです。花も命も終わりがあるから美しい。私は終わりに向かって歩いている今がきっと一番美しいでしょう。私たちが空のお星様を見て、ため息をつくように、現実離れした美しさがあるでしょう。だからこのままどうか死なせてください。どうかどこかへ連れ去ってください。私という存在がなくなるまでどこか遠くへ。陽の光は優しすぎますから。