アネモネ

どんなに信じても必ず裏切られる。だから期待なんてしたくなかった。でもどんなにしないようにしていたって心の隅では少し期待してしまうもので、それが裏切られた時の痛みは計り知れなくてまるでナイフで心をめちゃくちゃに刺されているみたいだ。痛い。本当に痛い。頭まで犯されているほどの苦しみ。

私は愛されたかっただけなのだ。愛されないと分かっていても甘い夢を見てしまったのだ。許されない望みを抱いた罰は厳しくて、きっと私はもう誰の言葉も愛も何も信用なんてできなくなってしまった。私の人間関係も信頼も愛も終わってしまった。もう例え愛されてもそれを感じることも理解することも信じることもできない。寂しい世界になった。

私は幸せになりたかったのになあ。許されないんですか。こんなに努力しても尽くしてもダメなんですね。私は愛を抱いてはいけないんですね。

不自然な笑みが込み上げてきて泣きながら笑って色んな思い出を振り返って、それでも相手を責められない。私が悪いのだろうと思ってしまう。全部全部私のせいで、私がここに存在して人に愛なんか抱くからこんなことになったんだと。理解ができない。どうやったら生きていけるのか。どうしたら幸せになれるのか。なんでこんなに孤独なんだ。家族にも誰にも愛してもらえないんだ。つらい。ただただ素直につらい。消えてしまいたい。

愛ってそんなに軽いんですか。誰にでもあっさり伝えるんですか。ひと月も経たないうちに消え去るものなんですか。私の何がだめですか。全部ですか。存在そのものですか。生まれなければよかったんですか。どうして皆さんは楽しそうなんですか。私はどうして笑えないんですか。救いがないんですか。

何を思えばよかったのだろう。どう生きたらうまくいっていたのだろう。私という生命自体がだめなのか。何も考えられない。何のために生きればいいのかわからない。でももう二度と誰も信用しない。誰の言葉も届かない。私はたった一人の世界を歩いていく。何一つ期待せずただ死ぬために生きていく。それしかすることがない。

生命の浪費。ああ本当に生まれなければよかったなあ。こんな無意味な世界をいきるくらいなら。死にたくないけど生きたくない。生まれたことを嘆くばっかりだ。もう疲れたなあ。

疲れた。